黙って俺を好きになれ
大人になった先輩はこんなに喋るようになったんだと感心できるほど、乗っている間に電話相手の筒井君のことまでしっかり尋問された。
「お前に会ったとき一緒にいた男だろう?」
会社の後輩で、同期の友達と三人でご飯を食べに行く間柄です。・・・今は。
「惚れられてるわけか。・・・隅に置けねぇな」
余計な情報は加えてないのに、にべもなく言い切られ言葉に詰まる。うっかり肯定したのと変わらない。いたたまれない。
だけど小暮先輩からそれ以上の追及はなかった。・・・さらに居心地が悪くなった気がした。関心もないのか不愉快にさせたのかよく分からなくて。
どう言ってもらいたかったんだろう私は。
そんな男はやめておけ・・・とでも言って欲しかったんだろうか。
それとも。
俺にしろ。・・・・・・って言われるのを期待していたんだろうか。
もし言われたら。どうしたんだろう、・・・私。
「お前に会ったとき一緒にいた男だろう?」
会社の後輩で、同期の友達と三人でご飯を食べに行く間柄です。・・・今は。
「惚れられてるわけか。・・・隅に置けねぇな」
余計な情報は加えてないのに、にべもなく言い切られ言葉に詰まる。うっかり肯定したのと変わらない。いたたまれない。
だけど小暮先輩からそれ以上の追及はなかった。・・・さらに居心地が悪くなった気がした。関心もないのか不愉快にさせたのかよく分からなくて。
どう言ってもらいたかったんだろう私は。
そんな男はやめておけ・・・とでも言って欲しかったんだろうか。
それとも。
俺にしろ。・・・・・・って言われるのを期待していたんだろうか。
もし言われたら。どうしたんだろう、・・・私。