新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
「でも涼に救われたよ。……父さんに認めてもらえなくたっていい。涼にだけ認めてもらえればそれでいい。……これからも俺の一番の理解者でいてくれるか?」

 不安げに瞳を揺らして聞いてきた彼に、すぐに答えた。

「もちろんです」

 なにがあったって、ジョージさんの一番の理解者であり、味方でいたい。

 その思いで言うと、ジョージさんは目を細めた。

「ありがとう、涼。……絶対に幸せになろうな」

 そう話すジョージさんの声は、ひどく寂しそうに聞こえた。

 彼と幸せになりたい、幸せな結婚がしたい。それはきっと、周りの祝福があってこそだ。
 社長にはこの先もずっと、私たちのことを認めてもらえないままだろうか。

 でもどんなに周りから反対されたって、ジョージさんのそばを離れることなんてできない。

「はい。幸せになりましょう、ジョージさん。……そのためにもまた後日改めて、社長にご挨拶に伺わせてください」

「えっ、でも……」

 困惑するジョージさんに向かって、笑顔で言った。

「一度反対されたくらいじゃめげません! 何度でもチャレンジします!!」

 拳をギュッと握りしめて言うと、ジョージさんは目を瞬かせた後、声を上げて笑い出した。

「アハハッ……! そっか、そうだよな。一度反対されたくらいで、諦めちゃだめだよな。……また涼に気づかされた」

 次の瞬間、大きな手が伸びてきて優しく頭を撫でられた。

「何度反対されたって、認めてもらえるまでふたりで父さんに会いに行こう」

「……はい!」

 どんなに反対されたって、いつかは思いが届く。そう信じたい。そしてその先に彼との幸せな未来が待っていると――。
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