青春sparkling
話は昨日に遡る。


横浜駅で親友である梨那への誕生日
プレゼントを選んでいた時だった。
LINEの通知音がイヤホン越しに聞こえた。

[お前今どこ?]
[横浜]

素っ気のないLINEと返事。
すると次は電話📞が鳴り始める。

「もしもし?」
「どーしよ」
「何があったの?まさ」
「鍵忘れた、いつもなら誰かいるのに
 今日に限っていねーのな?窓も
 空いてねーから家入れねぇ。」
「あーあ。どんまい、」
「お前何してんの?」
「梨那に誕プレ買ってる。ってか
 Macどこよぉ〜、デパコス売り場広すぎ。」
「いゃ、俺に言われてもねー。」
「わかってるもん、そんなの!」
「はいはい、」
「あっ。あった!じゃまた後でね!」

私は半分もまさの話を聞かずに
Macの店頭へ走る。あれか、かの有名な
女子高生人気ブランドとは。
自分も女子高生なはずなのにとおもいながらも
何十色という中から選び出す。
それでも結局決まらず、お店の人イチオシの
デアユーという色を買うことにした。

急いで梨那に連絡をする。
片手人Macの紙袋を握り締めて。

[あと20分で梨那ん家着くから出てきて!]
[え、私パジャマ]
[着替えてね!]


別に自分はあげる側なのになぜか気分が良くて
少し足が開くような感覚だった。
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