愛は惜しみなく与う⑥
薔薇と烈火

「えっと…じゃあ自己紹介でもするか?」

俺、昴!
そう言って男は話し出した


「俺は薔薇の幹部で、杏の先輩…志木と同い年。そんでこのちっこいのが、敦子!そんで〜黒髪の女王様気取りの女が、美奈子ってゆーねん。

ここに、副総長の志木と、総長の杏で、俺たちは薔薇を大きくした」


なるほど
さっき見て思ったんだけど、みんな杏ちゃんみたいな動きをする。
本当に強いチームだったんだね


「俺らは副総長っていないんだけど、俺は朔!そんでこの可愛いのが響!で、この眼鏡が新で、その色男が慧!それで、ネットの写真見たならわかるだろうけど、もう一人金髪のやつがいて、そいつが泉って言って総長だ」


ざっくりとした朔の説明
さっきから少し心配だったんだけど、響は放心状態だから、女の子いても今は気にもしてなさそうだね

よかったよ



「あの金髪に会いたかったのにぃ」

「美奈子ちゃん、かっこいいって言ってたね」

「あーゆうツンとしてそうな男を手懐けるのが楽しいんじゃない」


語尾にうふんと付いてそうな話し方


「泉は、ツンじゃないぞ!杏にデレデレだぞ?」

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