愛は惜しみなく与う⑥
初対面なのに
杏ちゃんという共通の友達がいて、俺たちはこんなにみんなで笑えるんだよ


杏ちゃん


俺たちは杏ちゃんって言う存在がとても大事なんだよ


分かって欲しいな
愛されてるって…

俺たちが全力で伝えるからさ



「慧?大丈夫ですか?」

「あ、ごめん。どうしたの?」

「昴さんの家に着きましたよ?」


なる程。すこし考え事をして、周りに注意を向けれてなかった。


案内されたのは、普通の学生が住むアパート


「美奈子!敦子!お前らぜっっったい騒ぐなよ?あと、物とか人殴ったり投げたりすんなよ?煩いと俺がここから追い出されるんやからな!?」


「「へーーい」」


心にもない返事が返ってきて、昴さんはため息をついて、部屋の鍵を開けた


8畳のワンルーム


ここに、8人が集まる




「ほな志木、詳しく話してくれる?この子達も知らないことがあったみたいだし。話は信じたけど、私は、あんたの口から聞きたい」


美奈子さんにそう言われて、志木さんは、わかりました。

そう言って、話し出した


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