愛は惜しみなく与う⑥
信長さんが話の途中悪いけど、と言って助けを求めてきた。
そうだった

みんなで昴さんを引き上げて、何かに足が挟まってる信長さんを助ける


でも



「……す、すみません!足が」


昴さんは、信長さんをみて顔を真っ青にした。そして、その原因がわかった



信長さんの片足に、机が落ちてきたのか、膝下くらいから、異様な方向に曲がっていた。



「騒ぐな騒ぐな!片足でお前守れたならそれでええ。したから組の奴呼んできてくれへんか?お前ら外でとけ。集めたもんは、志木に渡しにいけ」

「で、でも……」


あまりの出来事に、完璧に頭がショートしてしまい、口も動かないし頭も体も動かない。


固まる俺たちをみて信長さんは笑った



「頭に、嬢♡命 って刺青入れたときの方が痛かった!!感覚的に綺麗に折れてる!大丈夫やから…そんな顔すんな。ちなみに、拳銃で撃たれる方が痛い」


な?だから、早く人呼んでこい


そう言われて、走って組の人を呼びに行った。


はじめに言ってくれた。
何があっても守ってくれると。

信長さんは、ちゃんと俺たちをみてくれてた
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