Everlasting Love〜きみに捧げる永遠の愛の歌〜
2.終火〜SHU'KA〜
『なあ、かほ。知ってるか?音葉学園って高校。』
『聴いたことはあるけど…。この辺だと大きい高校だよね?どうして?』
『俺、そこ受けるんだ。音葉は音楽がすげえさかんでさ、卒業生にはプロも居るんだ。』
『そうなの!?そんなすごい学校なんだ。じゃあ、決めた!私も音葉に行く!』
『まだ中学生になったばっかなのに簡単に進路決めて良いのか?』
『うん。だって、そうちゃんが進む道は私の進む道でもあるんだから。』
まただ。また、思い出す。
そして、頭が痛くなる。
幸せだったはずの記憶も今ではただ虚しいばかりだ。
家に帰ってすぐにシャワーを浴び、自室にこもる。ベッドの上に胡座をかいて座り、かばんからエセに渡されたCDを取り出し目の前に置き、枕元に雑に置きっ放しにしていたノートパソコンを起動する。PCが起動してからCDドライブを接続し、エセから渡されたCDをセットし、再生した。
エレキギターのソロから始まるそのインストは詞がないのに辛く悲しい映像が頭に浮かんでくるものだった。このインストを聴いただけで終火というバンド名がこの楽曲のコンセプトとマッチしている。
ギターソロは最初、なんていうんだろう。そうだな。種火が懸命に燃えているようなそんなイメージ。ドラム、ベースが加わりさらにギターも一本増えて力強くなっていく。風や水にさらされながらもなんとかその火が絶えてしまわぬようにもがいているようだ。
『聴いたことはあるけど…。この辺だと大きい高校だよね?どうして?』
『俺、そこ受けるんだ。音葉は音楽がすげえさかんでさ、卒業生にはプロも居るんだ。』
『そうなの!?そんなすごい学校なんだ。じゃあ、決めた!私も音葉に行く!』
『まだ中学生になったばっかなのに簡単に進路決めて良いのか?』
『うん。だって、そうちゃんが進む道は私の進む道でもあるんだから。』
まただ。また、思い出す。
そして、頭が痛くなる。
幸せだったはずの記憶も今ではただ虚しいばかりだ。
家に帰ってすぐにシャワーを浴び、自室にこもる。ベッドの上に胡座をかいて座り、かばんからエセに渡されたCDを取り出し目の前に置き、枕元に雑に置きっ放しにしていたノートパソコンを起動する。PCが起動してからCDドライブを接続し、エセから渡されたCDをセットし、再生した。
エレキギターのソロから始まるそのインストは詞がないのに辛く悲しい映像が頭に浮かんでくるものだった。このインストを聴いただけで終火というバンド名がこの楽曲のコンセプトとマッチしている。
ギターソロは最初、なんていうんだろう。そうだな。種火が懸命に燃えているようなそんなイメージ。ドラム、ベースが加わりさらにギターも一本増えて力強くなっていく。風や水にさらされながらもなんとかその火が絶えてしまわぬようにもがいているようだ。