【短編】その笑顔、俺にちょうだい。


兄貴は同じ高校に通う3年。

どこかで見かけて、誰かに俺の兄だと聞いたんだろう。


「ダメかな、それとも彼女とかいる?」

「いや、いないと思うけど。
まぁ聞いてみるよ」

そう言うと、彼女の顔が見る見るうちにキラキラと輝きだした。

「ほんと!?ありがとう!」



なんだこれ。

何でよりによって兄貴なんだよ。


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