【タテスクコミック原作】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 そして、意味深に、口角を片方だけ吊り上げてフッと不敵な笑みを零してから、

「仕方ありませんねぇ? 今日は初めての業務なので、特別に、この僕が手伝って差し上げましょう」

意地の悪い口ぶりで、そんなことを言ってきたかと思えば。

 鬼畜の言葉を羞恥に見悶えている私の頭が理解するよりも先に、私の両膝をいきなりガッと掴んできた鬼畜によって、

「もっと、これくらい大胆に脚を広げてくださらないと」

そんな言葉をお見舞いされると同時、私の両脚は強引に呆気なく押し開かれてしまっていて。

「――ギャッ!?」

 突然のことに驚くとともに、あまりの羞恥に、私は思わず短い悲鳴を上げてしまった。

 その所為で、可哀想な私は、鬼畜によって大胆に両脚を押し開かれた挙句に、露わになってしまった秘所を、吐息が触れてしまうそうな至近距離から、これでもかというように、鬼畜にまじまじと見下ろされてしまっている。

 これだけでも、もう恥ずかしくて堪らないというのに、まだまだこんなもんじゃ済まさないとでもいうように……。

「あれ? 可笑しいですねぇ? まだキスと胸しか弄ってないのに、濡れていますよ? 嫌だ、恥ずかしい、なんていう割には、侑李さんの身体は、僕に速く触れてほしいって思ってるようですが……。侑李さんが嫌だというのに、無理矢理というのは気がひけます。これから、僕にどうしてほしいか、ちゃんと言葉にしてお聞かせください」

 ニヤリと厭らしい微笑を満面に湛えている鬼畜の口からは、羞恥に悶える私の羞恥を尚も煽るようにして、放たれる容赦の欠片もない言葉が次々に、容赦なく飛び出してくるのだった。
< 74 / 619 >

この作品をシェア

pagetop