Flower black



でも、橘組とFlower Pinkは海桜さんたちが従わせただけで関係は変わってなかった。


それなら根本的な関係を変えればいい。


そうしたら二度と戦争は起こらない。


ずっと私たちが大人になった時もお互いが支え合っていけばいい。


争いなんて……しなければいいんだ。



「……蘭がそれで香月桜夜を黙らせられるなら、蘭のその条件で罪を償うよ」


「本当に?」


「……あぁ。でも香月桜夜はその条件を飲み込むかな。おまえにすごい執着しているようだし俺が対等の位置にいるっていうことは許さないだろう」


「大丈夫。桜夜くんは分かってくれる。分かってくれなくても私が認めさせるから。3日後、私を迎えに来る時に4人で話をしよう」


「……分かった」



銀河はそう言って頷いた。


確かに無鉄砲な提案かもしれない。


だけどこれが私が思いつく精一杯だ。



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