この恋シークレット   ~アイドルと運命の出逢いをしました~
「シャイニングレインの蒼ではなく、天音蒼として僕は2年前恋をしました」

「ぎゃ~」「イヤ~」「エ~」などの叫びが聞こえる。

「この業界、特にアイドルとしては中々認められない事は承知の上で、ひとりの男として認められる様に努力しようと今日まで頑張ってきました。この2年間、この気持ちを胸に努力してきました。お相手の方とも2年間会ってません。そして、僕の片想いです。ファンの皆さんにも、お相手の方にも認めてもらえる事を信じ頑張ってきました。すぐに理解してもらえるとは思っていませんが、皆さんを裏切らない様にこれからも頑張って行くつもりです。ひとりの男として、恋をする事を許していただけませんか?」真剣な心からの蒼の叫びが、会場を支配する。

複雑な心境のファン。が、ファンだからこそ蒼が精一杯努力している姿も見てきた。

蒼の気持ちが通じたのか、会場からポツリポツリと拍手が起こり始め、最後には会場全体が拍手に包まれた。

葵は、蒼の告白とファンの温かい拍手に涙が溢れる。






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