この恋シークレット   ~アイドルと運命の出逢いをしました~
終電でマンションに帰りついた。

24時間常駐のコンシェルジュが、葵を出迎えてくれる。

「結城様、お帰りなさいませ」

「こんばんは。ただ今帰りました」

遅くに帰って来ても、迎えられる事に安心感を覚える。今まで緊張していて、考える余裕がなかったが、真子に話した事で力が抜けた気がした。

少しずつ、自分のペースで慣れて行こうと思えた葵だった。

ボ~ッとエレベーターを降りた瞬間、ギュッと抱きしめられた。

思わず「キャッ」と声が出る。

もちろん、葵を抱きしめたのは蒼なのだが、蒼が先に帰っていると思わず驚いた。

真子と食事に行く事や今から帰ると言うことは、連絡していた。

すれ違いが多いので、時間があれば連絡を入れるのがお互いに日課になっていた。さっきスマホを確認したときは、蒼から連絡はなかったはず…

「葵、お帰り」

「蒼くんが先だったんだね」

「うん。葵より先に帰れそうだったから驚かそうと思って」

「ビックリした」

「葵、会いたかった」と更に抱きしめる力が強くなる。

「私も」と言った瞬間、唇が重なった。エレベーターを降りた所で長い長いキスが続いた…










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