この恋シークレット ～アイドルと運命の出逢いをしました～

最初は、仕事終わりに会社を出ると視線を感じる事があった。

次第に、エスカレートして視線を感じてから数週間後には、後をついてこられる気配がする。

見られている恐怖。

段々、酷くなる気がして真子にも相談した。

この時には、会社にも警察にも相談をしていた。

そして、とうとう恐れていた事態が起こったのだ。

その日も勤務を終え、駅までの道を歩いていた。最近はひとりにならないように気をつけていたのだが、この日は運悪くひとりだったのだ。途中まで来た時、突然ビルとビルの間、道と言うよりは隙間といった方がいい位の路地に引っ張り込まれたのだ。

一瞬の事だった。

口を押さえられ、後ろに引っ張られていく。
恐怖が葵を支配する。

どうなるのか、恐怖で震えが止まらない。