この恋シークレット   ~アイドルと運命の出逢いをしました~
葵と男性は、ビショビショになりながらも、擦り傷程度で済んでいる。

事故を起こした車の方へは、居合わせた人が救助に向かってくれている。

葵は、
「あの、いきなり引っ張ってごめんなさい。大丈夫ですか?」と男性に声を掛けた。

「…。ああ。貴方のお陰で助かった」と返事をして、顔を上げた。

瞬間、ふたりの視線は交わった。

お互い、時間(とき)が止まったように視線が外せない。

何が起こったのか…。事故に遭った事よりも大きい衝撃が体を駆け巡る。

『運命の出会い』の瞬間だ。






< 2 / 138 >

この作品をシェア

pagetop