笑顔のキミを

優しさ





「うわー!それおそろいですか?かわいい!」

案の定部活にいくと千夏ちゃんは俺とナナのかばんについているストラップを交互に指さしながら興奮気味にいった。


「ありがとう。あ、千夏ちゃん目つぶって手だして?」

「え、なんですか?こわい」


目をつぶったのを確認してかばんからとりだしたものを千夏ちゃんの手に乗せた。


「あけていいよ」

おそるおそる目を開いた千夏ちゃんはそれを目にした途端抱きしめた。

「か、かわいいです。え、なんですかこれ!」

「千夏ちゃんぽいなって思って。プレゼント」

「え、悪いです。てかデートのときまでわたしのこと考えなくていいのに!」

「いいの。千夏ちゃんにはお世話になってるからさ」


千夏ちゃんぽいなと思って買ったのはちっちゃいペンギンのぬいぐるみ。

そんな大したものでもないのにこんなにも喜んでもらえて買った甲斐があったと思う。

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