笑顔のキミを

1歩前進





ミーンミーン

外でセミが鳴いている。

梅雨があけ、夏がやってきた。

この教室には冷房がなぜかついていないので、窓を開けるしかない。

俺ひとりだったときは全然気にしてなかったけれど、いま目の前で千夏ちゃんとナナが暑そうにうちわを仰いでいるのをみるととてつもなく申し訳ない気持ちになった。


「今日も、やってみよっか」

うちわを仰いでいたナナは立ち上がり、そういった。

そしてその言葉に千夏ちゃんも「そうですね」と立ち上がった。

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