東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
東堂邸に着いたのは昼前の十一時。
玄関前には車が止まっていて、運転手がオーストリッチの羽ばたきでボディの埃を取っていた。
今まさに出掛けるところだったらしい。
夫人が玄関から出て来た。
「おはようございます」
「あぁ、来たのね」
夫人はため息をつきながら、半ば投げやりに言った。
「話は中でどうぞ、主人も駿もいるわ」
どんな用事があって来たのかわかっているのだろう。