大切な人達よ
人生何があるかわからなねぇな~


なんてしみじみ思っていたらいつの間にか“あいつ”が

いる教室についちまっておれの気分が一気に下がっちまった


俺と澪華は“3年4組”のプレートがついてる教室の前にたった


すると中学生が笑いながらおしゃべりしている声が聞こえて


「いや~、若いっていいわ~」

なんて年寄りくさい発言を言っちまった


澪華が3年4組の教室を開けるとこの教室に残っていた5、6人の男子生徒が一斉にバッ,とこちらを向いた


揃いすぎて気持ち悪くなっちまったけどまさかの全員一般的にはイケメンという顔をしているやつらで

しかも全員が、再来年の生徒会候補のやつらだった。


俺らが入ってきたことにビックリしながらも慌てて頭を下げていてそんなイケメンのなかでも人一倍イケメンなのが、俺がさっきから言ってる“あいつ”だ、


「ちょ、澪華ねぇちゃん!?」

そして俺らの学園の生徒会長の実の弟だ


「零、ちょっといい?」

澪華に呼ばれた“あいつ”こと“花園 零”はビックリしながらも澪華の方に急いで寄ってきた


人の変化に敏感な俺は分かりたくなくてもすぐにわかっちまった、。

澪華が笑ってる、いや、顔は笑ってはないけどよ~

何か雰囲気でわかる、俺らといるときより雰囲気が柔らかくなってるからな~


零のやつも嬉しそうな顔しててなんか、

ボソッ「妬いちゃうじゃねぇの」


小さい声で言っても地獄耳な澪華には

少し聞こえたらしい、


「何か言った?」と上目遣いで心配そうに首をかしげた


自分で言うのも何だけど昔プレイボーイだった俺は毎回遊んでた女にその上目遣いをやられていて慣れているはずなのに顔が赤くなったのがわかった


そんな雰囲気に零は「澪華ねぇちゃん!何で俺の学校に来てるの?」と俺と澪華の間に入って澪華にキラキラした目で聞いた、


ほんとこいつ苦手じゃねぇの、


俺がそう思ってることに気づかずに澪華は、

「ふふっ、ちょっと話があるの、直ぐに零に伝えたくて、今大丈夫?」と、零に聞いた


笑っちまった澪華にこの教室にいる全員が顔を赤くした
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