捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 鳴は顔をうつむかせつつもきょろきょろしていた。初めて来る場所ということで好奇心を抑えきれないに違いない。夜に熱を出すことがないよう、うまくクールダウンさせながら遊ばせたいところだ。

 そんな鳴を見下ろし、涼さんが話しかける。

「鳴」

「ん?」

 鳴が涼さんを見上げて目を細める。パパは警戒が必要な人、と思っているけれど、なんだかんだ言って心は許しているようだ。

「なにがしたい?」

「はっぱあつめ」

「俺は付き合った方がいいのか?」

「うん」

「そうか」

「ママも」

「いいよ。誰が一番たくさん集められるかな?」

「なるくん!」

「ママも負けないように頑張ろうっと」

 それを聞いた鳴が走り出そうとするも、涼さんにひょいっと持ち上げられてしまった。

< 155 / 462 >

この作品をシェア

pagetop