捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「こうしておけば、上に乗ってくるだろうと思った。来いと言ったところで聞かないのにな」

(はめられた)

 最初から膝に乗せたくてやっていたことだったらしい。完全に行動を読まれていて悔しくなる。

「もう、下ろして」

「嫌だ」

「涼さんだって重いでしょ」

「今まで、一度もお前を重いと言ったことはないだろう」

「じゃあいつか言わせてやる」

「一生言わないから安心しろ」

「あと三十キロくらい太っても?」

「今から筋肉をつけておく」

「……そういう問題じゃないと思う」

「どうしてそう、俺に抱かれるのを嫌がるんだ」

 その言い方にどきりとしてしまったのは、別の意味を示すときにも同じ言葉を発するからだった。間違いではないけれど、声のトーンまで同じだと咄嗟に切り替えができない。

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