捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「……ほんとのほんと?」

「ほんとのほんと! 翠もメール見る?」

(……見ても信じられなさそう)

 半信半疑で芽衣子のデスクへ向かい、開いてあるパソコンの画面を覗き込む。

 そこにはメールの文面が映し出されていた。

 上から下まで流し読みし、もう一度ゆっくり読み直す。署名を確認し、また文面を見てから一文字ずつ送り主の名前を見た。

「……ほんとにほんとだ」

「だから言ったでしょ! ねえ、これもうお祝いしていい? いいよね!」

「まだ打診が来ただけで確定じゃないでしょ」

 いつもの私だったら芽衣子と一緒に騒いだけれど、相手が『ドルチェ』となるとそうはいかない。

「なーに? なんかテンション低くない? 嬉しくないの? 前に働いてた会社だから複雑とか?」

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