甘い恋には程遠い

慧「あ。もうこんな時間だ。
そろそろ帰るか?」

桃花「ほんまや。外真っ暗やん!
気付けへんかったわ。」

慧「今日はいつにも増して
集中してたからな、成瀬。」

桃花「大神と勉強してると
時間経つの早い気する。
最近、だいぶ分かってきたし。」

慧「うん、良かった。」

桃花「よし、帰ろー!!
て、あ!ごめん。大神!
英語の教科書、机に入れっ放しや!
明日、授業で当たるのに…」

慧「お前、本当に受験生かよ!」

桃花「うるさいなー!
取ってくるから玄関で待ってて。」

慧「はいはい。」

大神との関係も、だいぶ
落ち着いてきた。
前ほど言い合いしたりせんように
なったし、彼女や!って
自信も持てるようになった。
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