俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
mission6 愛しい貴女の謎を手に入れる

王子様の何とも複雑な気分









(はあぁぁ…)




ため息が出る。

深すぎるため息、魂もろとも出してしまいそうだ。



…それからというもの。

紛糾謝罪会見をしなければならなくなった。

って、紛糾してたのは舞絵だけだが。




ごめんなさい。ごめんなさい、みんな。

もう決して、みんなのことを蔑ろには致しません。(した覚えは決してございません!)

みんなは仲間です。

小学生にて、内臓まで嘔吐するほど厳しいフランス語の授業を乗り越えた仲間です。

これからもみんなは信用おける仲間です。

ごめんなさい。




…だなんていう、謝罪会見も終わり。

すっかり落ち着いた後、みんなそれぞれの近況報告をしたり。

笑い話もあり。

久々に、みんなで笑った。



そして、ふと。



(…あ)



凌憲の顔を見て、思い出す。



…そう言えば、凌憲に聞きたいことがあったんだ。

早速その話題、質問を隣にいる凌憲に吹っ掛ける。



「…なあ、凌憲」

「何?」



ホント、疑問だらけでいろんな人にいろんな事を聞きたいのだが。

まずは、先日抱えた疑問、謎を教えてもらう。



「…なずなと知り合いなの?」



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