俺様部長のめしつかい
「はいはい」
「はいは一回にしろ!
それから、俺様のことは、
湊斗様と呼べ」
「みなとー?なんで?」
「何でって、俺様の名前だろうが」
「ふーん、湊斗ね」
「様を付けろ!」
様付けって、王家かよ。
誰が様なんかつけてやるかっ!
「それから」
まだなんかあんの?
いちいち細かい条件があるなぁ。
賃貸契約かいっ。
「プライベートでは他人だからな。
恋人設定は職場のみ適用。
いいな?」
「そんなの当たり前でしょ」
こっちだって、
私生活にまでこいつに絡まれたくないしね。
「よし。じゃあ、行け」
そんなこんなで、
私は志崎 湊斗の偽彼女になってしまったわけ。
だけど、この時私は、
あいつの偽彼女が
何なのかよくわかっていなかったんだよね…