あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜
未来ちゃんに見つめられ、僕は「何でもないばい」と笑う。キスのことを思い出していたなんて、絶対に言えない。

「そういえば、未来ちゃんに言わなきゃいけないことがあるけん」

「何〜?」

野菜を一緒にコンロの上に並べながら、僕は「北海道に今度引っ越すことにしたけん。この牧場からも近いところに」と微笑む。

「えっ!?本当!?」

未来ちゃんは嬉しそうに笑い、頬を赤くする。この可愛い顔をしばらくしたら近くで見れるようになるんだ。そう思うと嬉しくて、僕はそっと未来ちゃんの頬に唇を落としていた。

「ほ、帆高くん!!」

未来ちゃんはトマトみたいに真っ赤になって驚く。僕がクスクス笑うと「こら、そこ!!いちゃつくな!!」と大地くんに言われた。

「えっ!?帆高くんと未来ちゃんってカップルになったの?」と英美里ちゃん。

「おめでとう!お祝いしなきゃ」と瑠花ちゃん。

「幸せにな」と瀧くん。

奇跡の出来事です出会った僕ら。そこから友情が生まれ、愛情が生まれ、奇跡がつながっていく。

星が煌き出した空の下、僕らはまた笑い合うんだ。
< 192 / 193 >

この作品をシェア

pagetop