あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜
四 季節のお祭り〜ヒーラーの環境〜
戦いがうまくいったことが嬉しく、未来たちは翌日にも小説を書くことを決めた。

学校で未来は小説を書くのを楽しみにしながら過ごしていた。胸の中はとても温かく、昨日のことが頭の中で渦巻いている。

「榎本!!授業中にボウッとするな!!」

未来がハッと顔を上げると、英語の先生が教科書を手に呆れた顔をしていた。クラスメートたちはクスクス笑っている。

「す、すみません!!」

「全く!!来週の小テストで赤点を取ったら補習だからな」

先生がそう言った直後、チャイムが鳴る。今日はこれで学校は終わりだ。

「未来、英語苦手でしょ?小テスト大丈夫なの?」

「こいつのことだから名前書き忘れて0点じゃね?」

未来の周りに友達やクラスメートが集まり、口々に言う。未来は「ひどいな〜。ちゃんと勉強するよ!」と笑う。しかし、胸はズキズキと痛みを発していた。

小説の世界で、みんなに会いたい……。

未来はそう願い、教室から出る。その刹那、目の前が白い光に包まれた。
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