あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜
「すごく遠い……」

瑠花が驚くように言い、未来は「いざとなったらまた龍を召喚するよ!」と笑った。しかし、「それはいけません!」とすぐにレイフに言われてしまう。

「自分たちの足で歩き、困難を乗り越えてみる遺跡を見ることが大きな感動につながるのです。そのようなものの力を借りるなど、あってはなりません!」

レイフが強い口調で言ったため、未来はびくりと肩を震わせながら「すみません」と言った。

「では、旅に出かけましょう」

レイフを先頭に未来たちは歩き出す。大空はいつの間にかどこか不気味な黒い雲で覆われていた。



それから数時間、未来たちはフラフラになりながらレイフたち考古学者たちのあとに何とかついて行く状態となっていた。

「ま、待ってください……!」

「少し休憩させてください……!」

瑠花と帆高がそう言うと、レイフたちは振り返る。マルコとポール、そしてジェシカは心配げな目だったが、レイフは呆れたようなものだった。
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