破 恋

その日····
やっと仕事を終える事ができた。

今日は、千里、野上主任、山田課長
桜田さんまで受付を通る姿を見る。

近くを過ぎようとすると
二人が私に近づけないように
配慮してくれた
本当に嬉しかった。

千里は、毎日私のマンションへと
やって来る。

千里の携帯が壊れて、また新しく
買い換えた事を千里のお母さんから
聞いた桜田さんから
携帯に電話がかかるようになった。

千里は、
「用事がないなら、かけてくるな!」
と、毎回言っていたが
土日になると
千里のお母さんの所に行き
お母さんから電話がかかる。

その後、桜田さんに変わる事も
お母さんから
「千里が怒るから
変わらなくてよいと泣いてるわよ
仲良くしなさい。」
と、言われたりしていた。

私は、段々と追い詰められて行き
携帯が鳴ると体が反応するように
までなっていた。

そんな私を見て
千里は電話にでないことが
増えてきた。

どうして、こうなったのだろう
どうして、こんな思いをしないと
いけないのだろう

それは、いつまで続くの?

千里は、お母さんにも桜田さんにも
きちんと話したが
お母さんは、年下の桜田さんに
手を出した千里を責めた。

桜田さんは、演技なのか
お母さんの前では
可愛く千里一筋だとアピールを
しているらしい。

「見え見えなんですよ。」
と、美月は怒っていたが。


そんな日々が続き
私の精神も限界になっていた
時に・・・・・・

みかが·······

「ちょっと待って。」
と、言い電話をかけ始めた。
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