~ 甘夢甘恋 ~
先生がそう言いながら…
肩よりも長いあたしの髪の毛に自分の指をとおしていく。
「あの頃はもう少し短かったよな?色も今より落ち着いてて…」
「そんなこと…覚えてるの?」
「あぁ 全部、覚えてる。あの頃から…こうして触れたかったんだ──」
どうしようって…言うくらい
触れられた髪の毛1本…1本にまで、先生を…いっぱい感じる。
「センセー、わたし──・・・」
体中から、溢れ出しそうな想いを伝えようとした時
唇に…人指し指を添えられて
「お前の勘違い…教えてやるよ」