好きと掟の間に


「お待たせー!」


「おそーい!


てかもう8時近いし、
もう帰ろうか?」


「そうだね、自転車だし。」


「自転車?!

ミッチーん家まで10キロ以上あるんだろ!?」

「姉ちゃんの後ろに乗せてもらったんですよー。


あたしか弱いから10キロなんて漕げませんもん。」


「ちょっと、それじゃあたしがマッチョウーマンみたいじゃない!

これでもかなり頑張ったんだからね?!」


「へー

ミッチーなかなかやるじゃん。

俺が逆に乗せてもらおうかな?」


かずちゃんがニヤニヤ笑う。


「やめてよー。」



やだなぁ、

かわいくないじゃん、

彼氏よりか力持ちみたいで…



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