トップリーガーの恋②～おまえの未来にトライする～
気になる視線
澪の夜勤が終わる頃、日勤メンバーが出勤してきた。その中には理桜の姿も。

みんな何故か目が赤い気がする。

「「「おはようございます」」」

「おはよう。みんなどうしたの？目が赤くない？」

「澪さ～ん！早く帰ってテレビ見て下さい！！」

「？？テレビ？」

「そうです！みんな、昨日の湊斗さんの会見を見て感動して泣きすぎて目が赤くなったんです！」

「え？」澪は他の面々に目を向ける。
みんな首を縦に振っている。

「澪さんが見ないと。本当に格好よかったです！」

「そうなんだ…。」まだ見ていない澪はイマイチ理解できない。でも、みんなの真っ赤な目が物語っている気がする。

楽しみだ。

そこで、フッと視線を感じた気がした。

結局昨日、夜間は視線を感じなかったので気のせいかと思っていた。

でもこの時間は、お見舞いは時間外なので、職員か入院患者さんだけだ。

誰だろう…。

< 38 / 118 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop