トップリーガーの恋②~おまえの未来にトライする~
「おい。待てよ」

澪は、無視をして病院を出た。

が男が澪の肩に手を乗せ引き止める。

「何ですか?」

「昔、世話してやっただろ」

何勝手な事を言ってるんだろう?
関わった事すらない。不愉快な思いをした位だ。
「してもらった覚えはありません」

「ちょっとさぁ~金に困ってんだわ。貸してくれない?」

「お断りします」

男が更に詰め寄って来そうになった時、愛しの声が。

「澪?」振り向かなくてもわかる。

「湊斗…。」

「迎えに来た。どちらさん?」
澪が答えようとした時、

「お前こそ誰だよ」男が湊斗を見上げる。
背が高くガッシリした体に怯んでいる。

「澪の夫ですが?」

「夫?チッ結婚してたのかよ」と後退りする。

「もう、来ないで下さい。次来たら警察に通報しますから」

「チッ」と舌打ちして去って行った。


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