トップリーガーの恋②~おまえの未来にトライする~
「結婚式も新婚旅行も先になりそうだし、今日は入籍記念でのんびりしよう。1泊出来ないのが残念だけど」

「湊斗、忙しいのに色々考えてくれてありがとう」

旅館に入ると
「いらっしゃいませ。福田様」と上品な女将に出迎えられた。

「こんにちは。お世話になります」

落ち着いた雰囲気の(おもむき)のある建物だ。

女将に案内されたのは離れの露天風呂付きの部屋だった。しかも、窓からは富士山。

「素敵~」と澪はキョロキョロしている。

「本日は、お越しいただきありがとうございます。そして、ご結婚おめでとうございます」と女将からお祝いの言葉をもらった。

「「ありがとうございます」」

「早速ですが、昼食のお祝い膳をご用意させていただきます」

湊斗が、事前に結婚の記念と伝えただけだ。
さすが高級旅館。
おもてなしが行き届いている。

「わぁ~。楽しみ」満面の笑顔の澪。

朝の男の件もあって心配したが、大丈夫そうでホッとした湊斗。






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