トップリーガーの恋②～おまえの未来にトライする～

急展開

優勝で盛り上がった後、1週間は自主練というのんびり過ごす時間が出来た。

だが、残念ながら澪達はシフト通り勤務がある。

すると湊斗達もその間自主練に行くと、普段と変わらない生活だった。

ただひとつ、進展した事が。

颯斗が理桜の実家に挨拶に行き、結婚の承諾をもらえたのだ。

きっかけは、やはりあの時の女性スタッフ。

優勝した次の日、朝から鳴るスマホ。

颯斗と理桜は、久しぶりにゆっくりと朝寝坊していた。

そして、先に気づいた理桜が颯斗のスマホに間違えて出てしまう。

「もしもし？」

すると掛けてきた相手は、
「あんた誰？」といきなり強い口調。

「…。」寝起きの頭に言われた意味が理解できない。

「ちょっと、聞いてるの？何であんたが颯斗のスマホに出るのよ」そこで理桜はスマホを耳から離し見ると颯斗のだと気づく。

慌てて、
「颯斗、颯斗！起きて！私、間違えて颯斗のスマホに出ちゃった。相手の女性が凄く怒ってるの」

「…。もしもし？」今度は寝起きの颯斗が不機嫌に出る。

「颯斗。今の女誰？」相手は、かなり興奮している。