姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生

あたしが、星哉の彼女になって、神楽妃(カグラキ)になったのは
3年前。

星哉からの猛アタックの末に付き合い始めた

「どうして、誰も信じてくれないの?
星哉も、どうしてよ!?」

「樹梨がこんな傷を作ったんだぞ!?
その作られた本人がお前だって言うんだ。
どっちを取るかなんて見りゃわかるだろうが!」

「・・・っ
あの時の、あの言葉は?あの言葉も嘘だって言うの?」

「あんなの、無効だ!」

無効にされちゃうの?
あの告白も、付き合ってたことも
何もかも・・・なかったことにされちゃうの?


「お前、コイツを虐めてたんだろ!?」

「待ってよっあたし、そんなことしてないっ」

ここにいる皆はあたしのいう事なんて信じてくれない。

「嘘つくな!樹梨が嘘を言っているとでもいうのか!?」

「最低。ですね。妃という立場の人間が、そんなことをしていたなんて」

「・・・っ」

どうして?
誰も信じてくれないの・・・?

「何か言うことはねぇのかよ?裏切り者」

どうせ

「何も信じてくれないんでしょう?星哉」

「何?」

「あたしから、関わることはもうないわ。
もう、学校も辞めてきてたし。あたしが
”裏切り者”だって言うなら、その証拠は?
その傷だけで、あたしがやった。なんて言わないでよ?」

「!?」

「何?図星なの?最低なのは、あんた達の方だったわね」

「なんだと!?」

「残念だけど。学校でやられたって言うなら、どうして
あたしが学校にいなかったのに、どうやってできんのよ?
少し考えれば、それくらいわかるでしょう?いくらあんた達でも」

「てめぇ」

近場に来ているのであろう。あたしの信頼できる車の音がする
きっと、2人で来てくれているはず。
いや、きっと皆で来ているのだろう

「じゃあね。”信じて欲しかったよ”。星哉」

「!?」

車の音が止まる前に神楽の倉庫を出ると
丁度よく止まった車。

「璃和」

「由依ちゃん。愁君・・・」

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