深紅と浅葱
「あのさ… 俺…」

「わかってるって!」

「変な気を回すな!」

「口調が違っても総司に違いはない」

「うんうん」

永倉、原田、近藤、藤堂か、
いつも通りに軽く言われ
気負っていたものが楽になる

「ありがとう……ございます」

『良かったな総司
もうひと頑張りだな』

土方が心の中で沖田に語りかける



それから数日は、何事もなく穏やかだった




新選組に招集がかかったのは、とある夜のこと



「チッ 余計な奴らまで呼びやがって…」




あからさまに邪険にされる


「そういえば…
葵斗もあんなだったっけ?」


藤堂が葵斗をからかう

「平助…一緒にしないでくれ
俺は、葵が贔屓にしすぎているから
気をつけろという忠告をしたんだ」

真面目にかえしてくる葵斗に


「はいはい」


あまりにも予想通りの反応示すので
面白くなくなった藤堂が軽くあしらう



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