深紅と浅葱
「失礼しました」

「新見です 
そして、恐らく
芹沢派は皆、近藤派を貶めようとしている
近藤派に害をなさぬよう
芹沢が止めている
彼らにとっても芹沢が邪魔になりつつある」

「ならば!!芹沢さんだけは…」

「近藤!!俺の命令が聞けぬと?」

「私は、芹沢を
近藤派のごく少数に芹沢派を
いいですね?」

「…はい」


「葵 帰るぞ」

「はい」


慶喜と葵が部屋を出た


「近藤 慶喜様は、其方らに期待しておる」

「葵殿…は、慶喜様のですか?」

「ああ、江戸で見かけたきりだったが
京に、しかも町に潜んでいたとは
其方らの世話をしていたと聞き
慶喜様がヤキモチを妬いておった
おかげで浪士組を気に入った様だが」


会津公がニコリと笑う


そばに置いてあった板をひっくり返す

「『新選組』どうだ?」

「これは!!!」

「新選組にこの京の治安を守って貰いたい!」

「はい!お役目、一生懸命に勤めます!」


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