AIが決めた恋
「それでは、パートナーとの顔合わせの時間です。お互いにメッセージアプリで連絡を取り、各自顔合わせをしてください。」

自分の容姿のことについてぼんやりと考えていると、校長先生がそう言った。

「ねえねえ、藍ちゃん。」
「ん?」
「確か、パートナーとは、必ず月に1度は顔合わせをしなくちゃいけないんだよね??」
「うん。」

『パートナーとは最低でも月に1度は顔合わせをしなければならない。』
そんなルールが存在する。確か生徒手帳にも記載されていたはずだ。
いくら恋人同士のような関係になると言っても、いきなり初めからそのような関係になるのは難しい。だから、月に1度だけでも顔合わせをするというルールを作ることで、関係を進展しやすくしているのではないだろうか。

「じゃあいつかダブルデートしようね!絶対に!!」
「うん。勿論。」
「ヤッター!」

私はメッセージアプリを開いて、相手にメッセージを送ろうとした。しかし、何と送ればいいのか分からず、直ぐに手が止まった。
そして、考え込んでいるうちに、相手の方からメッセージが届いた。

“3 分以内に北門へ。”

とても短く、素っ気ない文章だった。
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