声を聞いて。 上
*陸 side*




俺は学校につくなり
留奈を探す。


だが留奈の姿は見つからない



留奈と仲のいい華ちゃんのクラスに行き



陸「華ちゃん、留奈みてない?」


華「あっ!陸くん。留奈にまだ会ってないよ?」


華ちゃんも見てないのか
俺は他に思い当たる所を考えていると




華「陸くん昨日どーだった?」


陸「えっ?どーだったって?」


華「昨日は留奈と出かけたんでしょ?笑っ」


華ちゃんは笑いながら聞いてくる



陸「華ちゃんはなんでも知ってるんだね」

華「もちろん!留奈が教えてくれた」


陸「そーなの?」


華「うん。あのさ、陸くんって留奈のこと好きでしょ?」


陸「えっ?なんで?」



突然の質問に俺はびっくりする



華「陸くんが留奈を見る時だけ、普通の子とは違うなって」




ずばりと華ちゃんに言い当てられ
俺は驚きを隠せない
思わず、顔が赤くなる



華「やっぱり!笑」


華ちゃんは笑っていた



陸「留奈のこと好きだよ。俺ってそんなにわかりやすいかな?」


華ちゃんには隠せないと思った俺は
素直に答えた



華「わかりやすい!でも留奈は鈍感だから気づかないかもね」


陸「やっぱり留奈って鈍感なんだね」


華「鈍感だよ。だから陸くん大変だよ?」

陸「わかってる。でも俺、留奈振り向かせて見せるから、留奈には俺の気持ちまだ内緒にしててくれる?」


華「もちろん。陸くんが伝えるまで私は2人のこと見守ってるよ」



華ちゃんの言葉に俺は救われる


陸「ありがとう。」


お礼を言うと俺は教室をあとにした
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