The road to future
2:始まった道...
「あ!! 麗華~ おはよォ☆」
「おはよぅ。」

中学からの親友・木下 桜(きのした さくら)に声をかけられるが、どうしても、元気が出ない。
…というより、さっきの男に腹が立って仕方がない。


「今日は天気いいし、ホントにサイコ~だねッ!! 気持ちいぃ~☆ 
 ねぇ麗華ッ! クラス発表見に行こう?」
「―――はいはい。」

あたしと違って桜はテンションがすごく高い。
と、いっても桜はポジティブだから、いつも高いんだけど…それ以上に今日は高い。
桜は、何かいい事があると、テンションが上がるタイプ。

だから今日は何かいい事あったのかな? あたしはそう思い、聞いてみた。

「今日、何かいい事あった?」

…そしたら、笑顔で

「うんッ!!」って。

なんで、あたしはこんな最悪な思いで桜は最高の思いなわけ…?
意味分かんないしッ!!

内容も聞きたくて聞くと―――

「あのねッ! ここの学校にすごくカッコイィ人が来るんだってぇ~♪ めっちゃ楽し みぃ~☆」
「馬路でッ?! なんて名前ッ?!」

恋に関しては、自分の決意を超えるためかすごく敏感になっていた。
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