没落姫の溺愛婚②~双子の旦那様に愛されすぎて私、困ってます~
 双子の旦那様は、いつでもすごく自由奔放で、ちょっぴり意地悪で。

 でも、どんなことでも優しく受け止めて、心の重たい荷物を一緒に背負ってくれる懐の深さがあって。

『彩希、愛してるよ』

 そう、甘い声で囁いてくれて。

 ぎゅうっ、って抱きしめてくれる腕はいつだって変わらなくて、とても温かい。

 ひとりになりたくて静かな場所でぼんやりしてると、気がつけばいつの間にか、寂しくないようにそっと寄り添って傍らにいてくれる。

 いつもはすごく沢山話しかけてくるのに、そんな時だけは、あえて多くは語らない。

 ただ、傍にいて抱きしめて、背中を優しく撫でて慰めてくれる。

 欲しい時に欲しいものをくれる、二人の絶妙な甘やかし加減が居心地がよくて、つい安心して甘えてしまうんだ。

 多分、それこそ二人の思うつぼ、なんだろうけど。

 出会ってから早くも、すでに扱い方を完全に把握されてしまってるみたい。

 夜はいつも二人の間に挟まれて、三人川の字で同じ御帳台(みちょうだい)に寝転がって。

 魅力的なその甘く耳に心地いい声で囁かれて、優しく体に触れられて。

 沢山の愛情を、二人から余すことなく注がれる。

 本当はちょっとだけ、手加減して欲しいと思ってるんだけど……。
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