君の笑顔
「あったあった〜!!」

10冊ぐらいのマンガを抱えて松田が戻ってきた。

あと、小さなトレイにお茶を二杯。

「あっ、舞岡さんはお茶でよかったかな?ここフリードリングだしね…」

あーもう松田が持ってきてくれたものならなんでも!!!!!

「ありがとう!」

ただのお茶だけど。

なんだか超高級茶葉のような味がした。

気のせい…だろうね。



私は部屋にあるパソコンでずっと遊んでいた。

松田は何も喋らず黙々とマンガを読んでいる。

「飲み物…持ってこようか?」

松田のグラスが空いていた。

「じゃあ…オレンジジュース!」

グラスを二つ持ってドリンクコーナーへ。


あんな狭いところで2人って…

緊張するよ…

全身が熱い。

どうしようか、この熱さ。

自分のグラスに目一杯氷を入れて、冷たいお茶を入れて部屋へと戻った。
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