君の笑顔
民宿に着いても、まだうちらは一緒にいた。

民宿はうちら以外誰も泊まっていないらしく、何個も空き部屋があって、うちらはそこで喋っていた。

秘密の会話みたいな感じで…

真っ暗な部屋で世間話をした。


深夜2時。

二人同時にあくびした。


「あっ…舞岡さんも眠くなっちゃった!?」


目が合って、笑い合った。

あはは、って…

布団も何もない、畳の部屋に松田がゴロンって横になった。


「こんな時間まで眠れなかったの初めてや」


って言いながらあくびして…


松田はすぐに寝付いちゃったんだ…
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