君の笑顔
松田が起きた。


「おはよう」

「お…おはよう…」


手を離そうとしない。

私から離そうとしたら、寝ぼけているのか、松田が言った。


「もうちょっと…」


何も言わず、松田の手をぎゅっと握った。
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