ロミオとジュリエットは犬猿の仲
「うん、ここにいる・・・この、日代 澪、
あだ名がロミオなんだよね~?」


「おい、”この”ってなんだよ、
人を物みたいに扱いやがって・・・!」


澪は両腕を組み、私を睨んだ。


「君、あだ名がロミオなんだ・・・?」


「・・・だから何だよ?」


「澪、転校生とケンカしないでよね?」


「転校生だから、モデルだからって理由で
俺は特別扱いしねーから!」


「ははっ、僕は別に
君からの特別扱いなんて求めてないよ?」


「安心しろ、お望み通り特別扱いしねーから、
むしろ冷遇してやってもいいぜ?」


「はははっ!面白いね!?」


「なんか・・・日代君からは
メラメラと燃え滾る炎が見えて、
山田君からは何だか・・・
ドス黒いオーラが見える気がする・・・」


「プ・・・なにそれ・・・!?」


急に彩が変なことを言うので私は少し笑ってしまった。


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