ロミオとジュリエットは犬猿の仲
『梨恵、とりあえず今は我慢してて!?
大丈夫!私を信じて!』


「わ、わかったよ・・・」


『じゃあ、切るね・・・?』



「うん・・・じゃあ・・・」


通話を切ると急に一人ぼっちに
なってしまった様な、
寂しさと怖さが私の中で沸き上がってきてしまった。


電話だけでも少しは安心出来てたんだ・・・



私はとりあえず無意味だとしても
家の中のカーテンを全て閉め、
気を紛らわすためテレビをつけ、
音量をいつもより20上げて毛布にくるまっていた。


それでも頻繁に聞こえてくる雷の音に
私は一回一回叫んでは震えあがっていた。


「彩~・・・早くなんとかして~・・・!」

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