ロミオとジュリエットは犬猿の仲
「・・・・・・」


お礼を言おうと口を動かしたけど、
何故か言葉が出てこなかった。


「ったく・・・、
じゃあ雨も止んだし俺は帰るからな!?」


「うん・・・じゃあ・・・」


澪は少し怒った様子でそそくさと帰って行った。


「・・・・・・」


翌日、昼頃に彩が昨日のお詫びにと言って、
駅前のたこ焼きを食べに行こうと誘ってくれた。


「いやー!まさか潰れたと思ってた
たこ焼き屋が新装開店のための休業だったとは!」


彩は嬉しそうにたこ焼きを頬張った。


「ホントよかったね、潰れてなくて?」


「ほんとほんと!
あ、昨日は行けなくてごめんね?」


「だからもう謝らなくていいよ!
法事じゃしょうがないって!」


「そうだけど・・・!そうだ!
日代君は来てくれた?」


「え?まぁ・・・来たけど・・・」


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