キミと、光の彼方へ。
変化
だいっきらいなマラソン大会では、女子の亀走りランキングで堂々の3位になった。

クリスマスは砂良のお家にお邪魔してパーティーをして、お正月は2日からバイトに出ていたため休めなかった。

疲労が蓄積したまま冬休み明けのテストを受け、気付いたらバレンタインになっていて、クラスメート全員分のチョコを作るという大作業を、砂良と2人、私が砂良の家に泊まり込んで夜な夜なやった。

そして、学年末テストを終え、無事2年生が終了。

桜の季節が再びやって来たかと思うと、すぐさま東京と横浜に修学旅行に行った。

旅行先では人生初の小籠包を食べて、あまりの暑さに悶絶し、砂良と2人で口腔内をやけどした。

修学旅行から帰ったら、真っ逆さまに地獄に突き落とされた。

1ヶ月に1度模試を受けさせられ始めたのだ。

それで一応受験生モードになった。

それぞれの高体連も終わり、3年生はほぼ皆6月で引退。

いつの間にか梅雨も明けて、窓の外から吹きつける風が夏の香りを運んできていた。

そして、日常という言葉の定義も去年から少しずつ変化し、あれよあれよと言う間に月日が流れ、あの夏から、1年が経ってしまった。

< 191 / 300 >

この作品をシェア

pagetop