二人の距離~やさしい愛にふれて~
理花はいつも行くクラブに行く途中で知った顔の男性に腕を掴まれた。

「久しぶり、今までどこに隠れてたの?ダメじゃないかペットは飼い主の所に帰ってこないと。」

「久しぶり。隠れてないよ。ねぇ、またお酒買ってくれる?」

「ハハッ、ご主人様を見るなり酒って、躾がなってないなぁ。まずはお仕置きからだな。」

その男性は笑顔を浮かべているものの目は据わっており不気味だった。
半ば無理やり引っ張るように路地裏に引っ張って行かれると廃ビルの中にと連れ込まれた。
理花はいつもこの男性の相手をしてビールを買ってもらっており不気味ではあったがどこか信用していて抵抗をすることなく男性の言うことを聞いていた。

廃ビルの中は薄暗く埃っぽかった。
男性は理花の服を剥がすように全裸にさせると手錠で階段の手すりに拘束した。さすがに今までそんなことをされたことはなく、理花は『お仕置き』と言う言葉に身の危険を感じ始めた。

「ねぇ、これは嫌。外して」

パシンッ
理花は痛みに一瞬何が起こったのか理解できなかった。じわじわと左頬が痛み叩かれたのだと理解した。

「言葉遣いもなってないね。ご主人様にそんな口を聞いちゃだめだよ。」

その男性はそう言うと理花の頬を何度も平手打ちした。
口の中は切れて血の味が滲んできて吐き気が込み上げてきていた。
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