僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「あなたが美羽ちゃん?」
そ……そうですけど……
できれば私の隣に
来ないでください。
洗練された大人の色気に
私まで惑わされそうなので。
「時間ある?」
え?
「一緒に、来て欲しいところがあるの」
これは……
新手の誘拐ですか?
私をどこに連れて行くつもりですか?
しかもあなたは、誰ですか?
聞きたいことだらけで
何から質問していいかわからない。
どうしよう、どうしようと
脳がこんがらがっている間に、
絶世の美女に腕を組まれ、連行された。
バタン。
ひょえ!
私、目が覚めるほどの
真っ赤な車に、乗せられちゃったし。
車が走り出しちゃったし。
助手席に乗った私の隣には、
見惚れてしまうほど綺麗な美女がいて。
ハンドルを握っている横顔は
女神にしか見えない。
この人、20代半ばくらいかな?